組織について
ORGANZATION
2025年度は佐藤弘大理事長を中心とした体制で
宇都宮を輝かせます。
基本理念
BASIC PRINCIPLE
SLOGAN
スローガン
BASIC POLICY
基本方針
1.全国大会5 周年記念式典に向けた準備と組織の新たなる起点の創出
2.共に挑戦する人財の拡大と成⾧と発展の機会の提供
3.伝統と革新が調和し、人とまちが創る宇都宮の未来の創造
4.人と人のつながりによる地域共創の実現
5.「守破離」の精神を体現した新たなる組織運営の基盤の確立
TOP MESSAGE
2025年度 理事長所信
【はじめに】
青年会議所を取り巻く環境は常に変化を続けています。
世の中には多くの情報があふれ、多種多様な考え方や様々な価値観が社会のあり方を変化させてきました。
今も普遍的であり青年会議所を支えてきたものは、人と人のつながりです。
JCしかなかった時代から「JCもある時代」と言われる今だからこそ、
我々青年会議所が地域に必要とされ続けるためには、地域に必要な人財を輩出する仕組みを多くの人に享受し、
団体としての存在価値を高めていく必要があります。
青年会議所設立以降、昭和、平成、令和と時代が目まぐるしく変わっていく中で、
宇都宮青年会議所も時代の変化とともに組織の在り方を考える岐路に立っています。
これからも地域の発展に寄与する組織として、人こそ最大の財産であり、
組織の基盤を支えるものであると確信しています。
その想いを体現するためには、まず我々メンバーが青年会議所の理念と役割を真摯に受け止め、
強い責任感を持って活動に邁進しなければなりません。
先達の足跡を学びつつ、時代の変化をも的確に捉え、
新たな価値観を加えながら、宇都宮青年会議所メンバーとして、
熱い情熱とたゆまぬ努力を重ねて地域を牽引するリーダーとなって
まちに活力と希望を与え続け、このまちに変革を起こしてまいりましょう。
【宇都宮の未来を創造する】
宇都宮市は、2018年を境に人口減少に転じ、少子超高齢時代へ突入しています。
そこで、我々が果たすべき使命とは、首都圏からも近く、
まちの中心市街地から離れれば田畑が広がる「トカイナカ」と呼ばれる宇都宮の大きな魅力をいかし、
真に持続可能な未来を創造することです。
そのためにはまず、このまちをだれよりも深く知る必要があるのではないでしょうか。
たとえば、宇都宮の市内には200以上もの石碑や記念碑などを見ることができ、
まちの歴史や文化を感じることができます。では、宇都宮の歴史や文化について、
我々はどのくらい認識しているのでしょうか。
戦後80 年を迎える本年、戦前戦後のまちの歴史の移り変わりを知り、
まちの成り立ちを深く理解し、市民にまちの魅力を伝えることは、
宇都宮市の未来を創造する我々青年の責務です。
日常的に見ていた景色や、ありふれた食文化は地域に人が住み暮らして⾧い歴史が集積されており、
先達から受け継いできた普遍的な財産が故郷やまちの魅力として今も生活の中に存在しています。
メンバーが俯瞰的にその価値の存在に気づき、国内外を問わない様々なまちの未来への可能性を市民に認知してもらうことで、
まちへの郷土愛をさらに高め、広めることにつなげることができるのです。
伝統と革新の調和の中で、確かな一歩を踏み出しましょう!
【宇都宮の未来をつくるための人間力の向上】
青年会議所では、スピーチ力の向上を目的とした「3分間スピーチ」が行われ、
物怖じせず言葉を発する力を養う機会を提供するなど、単なる地域団体にとどまらず
社会を牽引する次代のリーダーを育成してきました。
その他にも社会で通用する「人間力向上」を実践的に体得できるトレーニングの機会が多く提供され、
青年経済人としての自己成⾧と地域社会への貢献につなげる奉仕の精神や強い責任感を養うことができます。
そして、市民により良い変化を与えられるリーダーを育成していくために、
青年会議所のスケールメリットを活用し効率的かつ実践的な修練の機会を提供することで、
まちに変革を与えることができる人財を育成していく必要があります。
例えばリーダーがもつ重要な人間力とは、「聞く力」「話す力」「伝える力」であり、
この3 つの力は他者とのコミュニケーションを図る際に重要視されている力であり
メンバー間はもちろんのこと、まちの人たちと良好なコミュニケーションを図る際に必要不可欠となる力となります。
私は、青年会議所でしか得られない実践経験があると確信しています。人間力を高めることで、
我々の考えるまちのビジョンや自分の想いを効果的に伝えることができます。
そしてメンバー個々の人間力向上にとどまらず、メンバー一人ひとりが輝き活躍する
組織の構築にもつなげることができるのです。
人間力を高め、まちのために率先して行動するリーダーになりましょう!
【宇都宮青年会議所と地域のつながり】
我々が子どもだった頃、まちはそれぞれの地域コミュニティが活発で、
人と人の心のつながりが強いまちでした。
他人への思いやりに溢れており、家族と近所付き合いが密接で、顔見知りが多数おり、
町内会活動や地区の祭りなどを通じた世代を超えた交流が自然と生まれていました。
しかし近年、核家族化や個人主義の広がり、生活様式の変化などから、このような地域コミュニティが失われつつあります。
近所付き合いが疎遠になり、自治会活動への参加者も減少の一途をたどっており、
日常生活の中で顔を合わせる機会さえ減ってしまっているのが実情です。
人と人とのつながりが薄れてしまえば、地域の活力そのものが失われ、
世代を超えた交流や多様な価値観の共有による新しいアイデアの創造性は低下の一途をたどり、地域の発展に重大な影響を及ぼしかねません。
そこで、多くの地域とつながりをもつ宇都宮青年会議所が成すべきことは、我々が積極的に人々を先導し、
ネットワーク型コンパクトシティの形成を加速させ、時代に即した新たなる地域コミュニティの形を提示することです。
そして市民が自然と地域とつながりを持てるモデルケースを創り、
人と人の心のつながりを大切にしている我々が率先して地域のつながりをさらに強固なものにすることで、
真に持続可能な地域のロールモデルを創出することができるのです。
宇都宮青年会議所として、地域と共に邁進しましょう!
【ふるさと宮まつり50周年の集大成】
宇都宮青年会議所設立10周年の記念事業として1976年に始まった「ふるさと宮まつり」が、本年50周年を迎えます。
青年会議所が市民運動として立ち上げ、「であいとふれあいの広場」をテーマに市民相互の交流の場を提供し、
半世紀にわたりまちから愛されてきたこの事業は、全国的にみても稀有な存在であり、
宇都宮青年会議所の代名詞ともいえる事業になっています。
しかしながら、時代とともに市民やまちのニーズは変化を続けており、単なる伝統の継承ではなく、
これからの50年を見据えた新たな価値創造が求められています。
我々は、市民・行政・企業・各種団体とのつながりで、多様な人々を巻き込む影響力をさらに高め、
これらの強みを最大限に活かし、「であい」と「ふれあい」を体現する新しい価値を、
「ふるさと宮まつり50周年」で市民に提供します。半世紀の歴史を学び、先達のこれまでの尽力に感謝するとともに、
これまでの集大成として、前例にとらわれない果敢な挑戦を実行し、夢と希望に満ちた新たな集いの場を作ることができるのです。
これからのであいとふれあいの広場を創造していきましょう!
【宇都宮に必要とされるメンバーの拡大と人財の育成】
青年会議所の会員数は全国的に減少傾向にあり、100名を超える規模の青年会議所は全体の4.4%にすぎません。
宇都宮青年会議所も例外ではなく、会員拡大が喫緊の課題となっています。
宇都宮市は約52万人の人口を持つ中核市であり、関東圏でも圧倒的な人口と多様な人財が集まっています。
これからも、宇都宮青年会議所が地域にとって必要とされる存在であり続け、まちに継続的な影響を与え続けていくためには、
新たな会員の確保が必要不可欠です。また、メンバーの在籍期間の短期化も課題となっており、
青年会議所の理念や価値観を次世代に確実に継承するためには、人財育成が急務となっています。
2025年度は組織全体で拡大を行う決意をもって、新入会員のかつてない拡大を目指します。
まずは拡大候補者リストを作成し、定期的な拡大会議を開催することで、宇都宮青年会議所全体で会員拡大の意識を高めます。
量的な拡大だけでなく、質的なメンバー育成にも注力し、宇都宮に良い変化与え続けるために互いに成⾧する必要があります。
また、日本青年会議所が有する人財育成プログラムを活用し、年間を通してメンバー一人ひとりに青年会議所の理念を深く浸透させます。
リーダーシップの開発や様々な成⾧の機会を設け、地域を牽引できるリーダーシップを兼ね備えたメンバーを、しっかりと育てていきましょう。
今しかできないこの時を一刻も無駄にせずに共に挑戦しましょう!
【全国大会5周年にむけて】
2021年に開催した第70回全国大会とちぎ宇都宮大会から本年で4 年目を迎えます。
この大会の開催にあたっては、先達の想いと多くのメンバーの尽力があったことに改めて感謝する必要があり、
さらに2026年に控える全国大会とちぎ宇都宮大会5周年の検証に向けた円滑な準備を進めることも必要となってきます。
全国大会の開催を支えてくださった日本青年会議所関係者、宇都宮青年会議所シニア・クラブの先輩方、
関東地区協議会内の副主管の皆様に心から感謝を伝えるとともに、大会開催の影響や成果を検証し、主管獲得から大会開催、
さらにその後までの軌跡を丁寧に振り返ることで、関係者への感謝の意を表すことが重要です。
そこで、全国大会とちぎ宇都宮大会5 周年事業に向けた準備をおこない、開催までの経緯と関係者への感謝を総括するとともに、
大会を通じてまちに与えた影響と成果を多角的に調査・分析していきます。この事業を通じて、
宇都宮青年会議所の歩みを総括するとともに、地域社会に対する責務を自覚し、
組織の発展と新たな目標に向けた挑戦への意識向上につなげることができるのです。
その日に向け準備を整え宇都宮青年会議所の新たな起点としましょう!
【宇都宮青年会議所がもつ出向の機会】
「1994年今から24年前、3年間にわたり全国会員大会主管立候補をするも夢かなわず、
何が足りなかったのか己の未熟さを真摯に受け止めた先達は、更なる自己成⾧に答えを求めました。
今まで以上に地域に向き合うことはもちろんのこと、そこから積極的に日本青年会議所に出向の成⾧の機会を活用させていただき、
歯を食いしばりながら自己成⾧を重ねて参りました」
こちらは、2018年第67回全国大会宮崎大会の飯沼貞臣先輩のご挨拶です。
約四半世紀に渡って先達たちが成⾧の機会を活用した日本青年会議所には、
宇都宮青年会議所の先輩たちが築き上げてきた確かな信頼と実績が大きく存在しています。
あれから31年の歴史を積み重ね、自分自身も出向した先で先輩の名前を聞くと誇らしく感じまた自分の与えられた職責は自分だけの為でなくLOMはもとより
栃木、関東地区をも代表して出向しているという責任感に胸を熱くしました。
自分自身も出向先で成⾧の機会をいただき多くの他LOMのメンバーと出会うことができました。
これからも、JCI、関東地区協議会、栃木ブロック協議会、日本本会など様々な出向先で得た経験を組織に還元し、
宇都宮青年会議所の組織のさらなる発展につなげることができるのです。
青年会議所のスケールメリットを活用し更なる成⾧の機会を求めましょう!
【宇都宮青年会議所のブランディングと組織の基盤】
宇都宮青年会議所は、59年間にわたり地域の課題解決と地域を牽引するリーダーを多く輩出してきました。
これからも地域に必要とされる青年会議所であるために、我々の活動や何をしている団体であるのかを市民に広く周知する必要があります。
SNSの発信力を高めることはもちろんのこと、時には人海戦術を駆使してまちに繰り出しメンバー全員でのPRを行うことで、
我々宇都宮青年会議所のファンを増やしてまいります。
そのうえで、年間計画を作成し実施、検証を繰り返すことでより効果的な情報発信を行ってまいります。
また、宇都宮青年会議所には59年の歴史の中で築き上げられた組織運営の基盤があり、
先達が時代の変化に合わせて見直しを重ね、確立してきた土台の上に、私たちの活動は成り立っています。
特に総会および理事会は組織の核であり、その厳格な運営が宇都宮青年会議所の信頼と質を維持してきました。
先達が作り上げた会議運営の伝統は、宇都宮青年会議所運動の原動力となっており、メンバーの意識向上にもつながってきました。
しかし、時代とともに変化する社会ニーズに対応し、さらなる質の向上を図るためには、新たな工夫と改革が求められています。
そこで我々は、「守破離」の精神を体現します。宇都宮青年会議所の伝統を守りつつ、
各地会員会議所や日本青年会議所の優れた会議運営手法を取り入れ、効率的で厳格なタイムマネージメントとスキルマネージメントを行い、
会議の質をさらに高めていきたいと思います。先達の知恵に学びながら、新しい発想と工夫を積極的に取り入れることで、
宇都宮青年会議所の運営をさらに磨き上げていきます。この取り組みを通じて、
メンバーの資質向上と組織の次なるステージへの飛躍を実現します。
厳格な組織運営をおこない宇都宮青年会議所の基盤を固めましょう!
【結びに】
宇都宮青年会議所は、⾧い歴史と伝統の上に成り立っています。
先達が築き上げた精神を継承しつつ、時代の変化に柔軟に対応しなければなりません。
この地域に根ざし、地域と人のつながりを強化し様々な社会課題に果敢に取り組んでいくことこそが、我々の使命です。
誰しもが人生で一度は、周りが見えないくらい熱い気持ちで物事に打ち込む時が必ずあります。
誰かを思いやり、自分自身よりも相手のために時間を惜しまず使い、本気で向き合ったからこそ、
かけがえのない信頼関係が構築されます。青年会議所は、メンバーに成⾧の機会を、そして市民には、より多くの発展の機会を与え続けなければなりません。
LRTの開通や首都圏アクセスの利便性の向上など、多くの追い風の中にあるこの好機を確実に捉え、
青年会議所が先陣を切ってまちに変革の風を吹かせましょう。そうすれば必ず宇都宮の魅力は内外に広く知れ渡り、活力に満ちたまちへと飛躍します。
我々、青年会議所にはまちや人を先導し発展させる力があります。伝統を守りつつ、常に革新を恐れず、果敢に挑戦していく気概をもち、
先達に敬意を払いながらも、前例にとらわれることなく、汗を流し、喜びを分かち合い、夢を現実のものとしていきます。
そのプロセスこそが青年会議所運動の本質であり、我々の存在意義です。一人ひとりが自発性と情熱を持ち続け、絆を深めながら前進することで、
より良い宇都宮の明日を切り拓くことができます。
人と人のつながりがまちを織り成し地域に変革を起こしてまいりましょう!